2024.10.23
戦略広報実績
事例インタビュー
今回はグループ3社からメンバーを集め広報委員会を設置し、TAKKと共に戦略広報を実施している委員長の加藤氏からお話をお伺いさせて頂きました。
TAKK八並:まずは、広報委員会がスタートした経緯から教えてください。
加藤氏:
最初はね、広報活動に対して全然協力してもらえなくて。本当に苦労しました。100周年プロジェクトの立ち上げは2019年から。主要3社である白石工業株式会社、白石カルシウム株式会社、株式会社白石中央研究所から、部署・役職の異なる様々なメンバーによって構成され、スタートしました。私自身は2年前から広報委員会に参加しました。
正直言うと、参加当初はまだまだ社内からの理解を得るのが難しく、後ろ向きな反応も多かったのです。みんな、広報の重要性をあまり理解してくれていなかったように思います。協力してくれる人もなかなか集まらなくて正直、心が折れそうになることもありました。
3社が協力して「白石グループ」として発信を行ったのは100周年のプロジェクトが初めてでした。当時は広報委員会もなかったので、Webサイトなどのツール制作や情報発信は会社ごとに行うのが通例だったんですが、そのため各社が異なるやり方や考えを持っており初めのうちはすり合わせに時間がかかりました。
それでも、100周年という大きな節目を迎えるにあたり、3社が協力して作り上げたスローガン「UNITED ONE」や記念式典は、グループとしての結束力を高める大きなきっかけとなりました。
TAKK湯浅コメント:100周年プロジェクトは、白石グループの広報活動にとって大きな転換期となりました。このプロジェクトを通じて、グループとしての連携強化と広報活動の重要性の認識が高まりました。プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
TAKK八並:広報委員会発足後の成果はどういったものがありましたか?
加藤氏:
100周年プロジェクトを機に、グループとしての広報活動を継続的に行うために、正式に広報委員会が発足しました。TAKKにも引き続きご支援いただきながら、ステークホルダーを意識した活動へとシフトしています。
社内で広報体制ができたことによりおかげさまで、社内・社外の方々からWebサイトが非常にわかりやすくなったというお声をいただいたり、社内報についても『社内のことをもっと知りたいのでぜひ続けてください』と言ってもらえたりもしているので、とても励みになりますね。
こうした広報活動の成果を実感する一方で、課題も感じています。
TAKK八並:どういったところに課題を感じていますか?
加藤氏:
広報委員会は2年任期でメンバーを入れ替えているのですが、兼務で広報委員会に入ってもらうので負担にならないような工夫もしています。
『広報委員会での活動が、自分のメインの仕事に活かされたらいいな』と感じてもらえるように、広報の面白さや重要性を伝えていきたいなと考えています。
TAKK湯浅コメント:広報委員会は、Webサイトを中心に社外広報を行うチームと、社内報を中心に社外内広報を行う2つのチームにて運営しています。それぞれ月1回のMTGを行い、実務に関しては事務局の皆さんや、TAKKスタッフが関わり負担を減らすよう進行しています。
TAKK八並:広報活動を通じて、会社全体をどのように活性化させていきたいと考えていますか?
加藤氏:
本社と工場現場では、広報活動の認知度に差があるかもしれないとも感じていて、定期的にアンケートを実施して、現場の声を吸い上げることも大切ですね。
最近では、インターンシップのプログラムにも広報活動を取り入れ、学生からの意見も積極的に聞いています。若い世代の柔軟な発想は、私たちにとっても刺激になります。広報活動を通じて、若い人たちが成長できるような環境も作っていきたいですね。
TAKK八並:広報委員長としての想いをお聞かせください。
加藤氏:
私自身、広報委員長になってから多くのことを学びました。最初は理解を得られず、孤独を感じることもありましたが、諦めずに活動を続けることで、少しずつ仲間が増え、成果もついてきました。広報活動って、どうしても『やらなきゃいけない仕事』ってイメージを持たれがちですよね。だから、少しでも楽しんでもらえるように、雰囲気作りを大切にしています。
今では、広報活動の面白さや重要性をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。社員一人ひとりが会社の価値を理解し、それを積極的に発信できる会社にすることが、私の使命だと感じています。広報っておもしろいんです。好奇心がくすぐられるんですよね。広報委員会に参加してから、様々な広報物を見て、興味が持てるようになりました。いろんな視点で考えるようになったのは楽しいし、成長を感じます。
これからも、広報委員長として、そして一社員として、会社をより良くするために挑戦を続けていきます。
TAKK湯浅コメント:白石グループ様はTAKKと広報委員会を立ち上げてから5年目に入りました。始めは広報する為に何も無かった広報ツール制作を進め、社内理解をアップするために様々な社内浸透活動も行いました。今では、加藤氏が仰られているように更に広報委員会の重要性や結果を、社内外含め認めてもらうことが重要かと考えており、広報活動で定性的なものだけではなく定量的な結果を出せてればと存じます。
NEW ARTICLIS