広報とマーケティング|連携させるための方法とポイント

前回の記事では、広報とマーケティングの役割や活動内容、2つの業務を連携させる重要性についてご紹介しました。

この記事の中では、広報とマーケティングの連携についても触れていましたが、今回は広報とマーケティングをうまく連携させるための方法やポイントについて詳しくご紹介していきます。

共通の目標を設定する

広報とマーケティングが連携するためには、両者が協力して計画を立て、共通の目標を達成するために実行することが重要です。

具体的に設定する目標として、下記に例を上げています。

  • 売上増加や市場シェア拡大のための広報戦略を立てる
  • 新製品やサービスの導入に関するPR戦略を立てる
  • ブランドイメージの向上に向けた活動を広報・マーケティングの側面から考え、展開する
  • ユーザーや消費者の満足度向上のための目標を立てる
  • CSR(企業の社会的責任)を果たすための取り組みを広く発信する

これらの目標は、広報とマーケティングが連携してこそ達成できるものです。両者が協力して戦略を立案し、その戦略に沿った計画を策定・実行することが重要です。

コミュニケーションの工夫

共通の目標を設定し、達成するためには各チームで計画通り実行していくことはもちろんですが、両者間の円滑なコミュニケーションも大切になります。

  1. 定期的なミーティングの設定
    広報とマーケティングの担当者が定期的にミーティングを行うことで、両者の情報を共有し、プロジェクトの進行状況の確認などを行うことができます。また、新たなアイデアの発掘や、両者が抱えている課題を解決するための改善方法なども発見できます。
  2. 共通のコミュニケーションツールの利用
    広報とマーケティングが共通のコミュニケーションツールを利用することで、相互の情報共有やコミュニケーションを円滑に行うことができます。 例えば、ChatWorkやSlack、Googleワークスペースなどのチャットツールを活用することで、複数人との情報共有がスムーズになります。また、各メンバーのタスクを明確化し、チームで管理できるようなツールを活用すると、さらに良いでしょう。
  3. プロジェクト管理ツールの活用
    上記にあげた、共通のコミュニケーションツールの活用と似ていますが、プロジェクト管理ツールを利用することも重要です。広報とマーケティングの複数のメンバーが共通でプロジェクトを進めるために、WBSによってタスクを細分化し、ガントチャートでグラフ化します。スプレットシートを利用し管理することもできますが、Asana(アサナ)やJooto(ジョートー)などのWBSツールを活用することもできます。

成果を共有する

共通の目標を設定し、広報とマーケティングがゴールに向かって実行した上で得られた成果は、定期的に共有することも重要です。

成果を共有する方法として、下記を例としてご紹介します。

  1. 会議やプレゼンテーションの場での共有
    定期的な会議やプレゼンテーションの場で、例えば月次毎やクオーター毎に活動の成果を共有します。両者の活動の実施内容や成果をまとめた報告書などを作成すると尚良いでしょう。また、成果を共有するだけでなく、現在抱えている課題も共有することで、解決策を共同で検討し、計画をブラッシュアップすることができます。
  2. KPIの共有
    共通の目標を設定した際に、KPIも設定していることが前提ですが、定めた目標に対してどのような成果が出ているのか、両者がどのような貢献をしたのかを把握することができ、次のアクションのヒントとなります。
  3. 社内報での共有
    広報とマーケティングの活動の成果を社内に向けて報告するために、社内報を活用することができます。社内報を通して、活動に関わっていない社内の人たちに対して、両者の活動の成果を把握・理解してもらうことができます。

以上のように、成果を共有する方法としては、具体的なKPIや報告書、社内報の活用が有効です。両者が活動の成果を共有することも大切ですが、活動に関わっていない社内の人たちからの理解を得ることで、社内でのコミュニケーションを活性化させ、社内意識の統一を図ることも可能です。

まとめ

広報とマーケティングはそれぞれの役割がありますが、両者が協力し連携することで、自社の企業価値を高めるスピードが上がるのは間違いありません。

今回は基本的な連携の方法とポイントの一部をご紹介しましたが、企業ごとに抱える課題は様々かと思います。現在抱えている課題に対する解決方法や、マッチした連携方法や戦略の立て方に関して悩まれた際は、是非TAKKにご相談ください。

>Goal Driven, Future Focused.

Goal Driven, Future Focused.

未来を見据えてアクションを取り(Future Focused) そのアクション自体の原動力はゴール(Goal Driven)であるという理念のもとに事業を遂行する。

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