部署間の分断を越え、一致団結し“人に一生懸命”な法人へ。

2025.5.27

戦略広報実績

ライフサポート協会における戦略広報とパーパス経営の実践例

組織が大きくなればなるほど、部署間や経営層と現場との距離が生まれやすくなります。
社会福祉法人ライフサポート協会様では、30部署・約300名(うち正職員150名、パートアルバイト150名)の組織運営において、理念の浸透や相互理解の希薄さ、さらには職員の離職といった課題に直面していました。

当社は、法人全体のエンゲージメント向上を目的とした戦略広報の導入支援を実施。経営層の想いを言語化し、職員一人ひとりが自分の存在意義(パーパス)を見つけ直す、法人変革のプロジェクトをご一緒しました。

広報チームの体制

1. 現状分析:50名ヒアリングから見えた“共感の断絶”

まず取り組んだのは、正職員50名へのヒアリングです。
結果、多忙な日常のなかで部署間の交流もなく、法人理念を“自分ごと”として捉える機会が極端に少ないという現状が浮き彫りになりました。

2. 言葉の再定義:「ライサポ人は“人”に、一生懸命。」

こうした声をもとに、法人理念を再定義するスローガンとして
「ライサポ人は“人”に、一生懸命。」を開発。
このメッセージは、法人全体の存在意義を再認識するきっかけとして、すべての職員に配布されたクレドカードへと落とし込まれました。

カードには、職員それぞれの「私がライサポ人として一生懸命にしていること(マイパーパス)」を記入。
共有の場を設けることで、お互いの働く意味を理解し合う文化づくりが始まりました。

3. 動画を活用した理念浸透と採用広報

再定義された理念は、単なるスローガンに留まりません。
理事長による理念解説や、各部署の日常風景・仕事内容を紹介する社内向け広報動画を制作・公開し、理念を“語る”だけでなく“見せる”取り組みへ。

また、クレドカードをベースにしたパーパス動画は、法人内共有だけでなく採用サイト(マイナビ等)の「先輩職員の声」にも展開。
法人の魅力を外部に伝える採用広報ツールへと進化させています。

4. 動画運営体制の内製化

動画の企画から撮影・編集・公開に至るまで、広報チームが自走できる体制構築も支援。
当初は撮影研修や動画リテラシー講座からスタートし、今では部署ごとに動画スケジュールを組み、以下のような動画を自ら制作できるようになっています:

  • モーニングルーティン
  • 入職者インタビュー
  • 社内イベントPR動画
  • 実習修了生インタビュー

5. 結果:離職率11%減・理念共感の定着

こうした一連の施策により、

  • 理事長と職員の距離感が縮まり
  • 部署を超えた相互理解が進み
  • 離職率が例年より11%低下

と、目に見える成果を得ることができました。

まとめ:理念を“共感”に変える仕組みを共に

本プロジェクトでは以下の支援を実施しました:

  • 全職員ヒアリングと課題抽出
  • スローガンおよびパーパス・マイパーパス設計
  • クレドカード制作と共有文化の促進
  • 理念浸透動画の制作・技術レクチャ
  • SNS・採用・社内広報ロードマップ策定と運営支援
  • 動画チームの自走化支援

「理念が形骸化している」「部署間の壁を越えられない」「人材が定着しない」――
そんな課題を抱えている法人様へ、私たちは“共感を設計する”広報戦略をご提案します。

まずは、お気軽にご相談ください。

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