戦略広報実績周年広報実績
中川会55周年を機に進めた理念設計と情報発信体制の改革 広島県呉市を拠点とする医療法人社団中川会様は、回復期リハビリを中心に医療・介護・福祉を展開する地域密着型の医療法人です。法人創立55周年という節目を機に、私たちは病院ブランディングおよび理念設計、情報発信体制の内製化支援を行いました。 広報チームの体制 1. 背景と課題:病院の個性が伝わりにくい 「中川会の特徴が対外的にうまく伝わっていない」――。これがプロジェクト開始時の最初の課題でした。 「呉中通病院」という地域密着の名称は地元では認知されている一方、県外や学生層にはイメージが湧きにくい 採用や地域連携において、専門性や強みが十分にアピールできていない 法人としての「ビジョン」や「パーパス(存在意義)」が明文化されておらず、スタッフの共通認識も不十分 2. 周年ビジュアル戦略 55周年という機会を活かし、VI(ビジュアル・アイデンティティ)の刷新を提案しました。 年間を通じて周年広報を展開し、以下のツールを企画・制作しました。 周年ロゴ・法人コンセプト 病院のホームページリニューアル https://nakagawakai.jp/kurenakadori-hospital/周年事業は、「内部の一体感の醸成」と「外部からのブランド理解促進」の両輪で構成されました。 3. 理念設計 キーワードの選定 法人全体の存在意義と将来像をキーワードを使って概念で可視化し、部署ごとに役割や価値を言語化するプロセスを導入し、全スタッフが理念に紐づいた役割を理解できる状態を整備しています。 4. SNSの導入と内製化 これまで一切取り組んでこなかったSNSにも挑戦。院内スタッフ向けに撮影・編集技術のレクチャーやSNS研修を実施し、以下の成果を得られました: 広報チームがCanva・edits・ChatGPTなどを活用してリール動画の企画から投稿まで自走 各診療科・部門(リハビリ・画像診断・看護部など)から広報に「発信したい」という自発的な声が届くように インスタグラムを中心に、医療行為やイベント・スタッフ紹介などのコンテンツを定期発信 SNSを通じて、「病院の雰囲気を知ってもらう」「地域に愛される病院になる」ことが形になり始めています。 インスタグラムアカウントhttps://www.instagram.com/kurenakadori_hospital/ 5. 結果と展望:理念と発信が、組織を変えていく この一連の取り組みは、中川会のブランディングにとって以下のような変化を生み出しました。 理念と言葉が組織に根づき、スタッフの誇りとエンゲージメントが向上 SNSを通じた情報発信が、院外・地域との接点を増やし、求職者への認知や信頼感につながっている 部署間の連携・情報共有が進み、“縦割り”から“協働”への一体感が醸成されつつある まとめ:周年は、変革のチャンス 周年行事は、単なるイベントではなく「普段、手をつけられなかった改革」を正当化できる絶好の機会です。医療機関や介護事業者が「何のために存在するのか」「これからどう選ばれるか」を問い直す起点になります。 私たちは、理念設計・病院ブランディング・SNS導入・周年広報など、あらゆるフェーズで実践的に伴走いたします。 組織が“動き出す”広報戦略を、共に設計しませんか。
2025.5.27
戦略広報実績
ライフサポート協会における戦略広報とパーパス経営の実践例 組織が大きくなればなるほど、部署間や経営層と現場との距離が生まれやすくなります。社会福祉法人ライフサポート協会様では、30部署・約300名(うち正職員150名、パートアルバイト150名)の組織運営において、理念の浸透や相互理解の希薄さ、さらには職員の離職といった課題に直面していました。 当社は、法人全体のエンゲージメント向上を目的とした戦略広報の導入支援を実施。経営層の想いを言語化し、職員一人ひとりが自分の存在意義(パーパス)を見つけ直す、法人変革のプロジェクトをご一緒しました。 広報チームの体制 1. 現状分析:50名ヒアリングから見えた“共感の断絶” まず取り組んだのは、正職員50名へのヒアリングです。結果、多忙な日常のなかで部署間の交流もなく、法人理念を“自分ごと”として捉える機会が極端に少ないという現状が浮き彫りになりました。 2. 言葉の再定義:「ライサポ人は“人”に、一生懸命。」 こうした声をもとに、法人理念を再定義するスローガンとして「ライサポ人は“人”に、一生懸命。」を開発。このメッセージは、法人全体の存在意義を再認識するきっかけとして、すべての職員に配布されたクレドカードへと落とし込まれました。 カードには、職員それぞれの「私がライサポ人として一生懸命にしていること(マイパーパス)」を記入。共有の場を設けることで、お互いの働く意味を理解し合う文化づくりが始まりました。 3. 動画を活用した理念浸透と採用広報 再定義された理念は、単なるスローガンに留まりません。理事長による理念解説や、各部署の日常風景・仕事内容を紹介する社内向け広報動画を制作・公開し、理念を“語る”だけでなく“見せる”取り組みへ。 また、クレドカードをベースにしたパーパス動画は、法人内共有だけでなく採用サイト(マイナビ等)の「先輩職員の声」にも展開。法人の魅力を外部に伝える採用広報ツールへと進化させています。 4. 動画運営体制の内製化 動画の企画から撮影・編集・公開に至るまで、広報チームが自走できる体制構築も支援。当初は撮影研修や動画リテラシー講座からスタートし、今では部署ごとに動画スケジュールを組み、以下のような動画を自ら制作できるようになっています: モーニングルーティン 入職者インタビュー 社内イベントPR動画 実習修了生インタビュー 5. 結果:離職率11%減・理念共感の定着 こうした一連の施策により、 理事長と職員の距離感が縮まり 部署を超えた相互理解が進み 離職率が例年より11%低下 と、目に見える成果を得ることができました。 まとめ:理念を“共感”に変える仕組みを共に 本プロジェクトでは以下の支援を実施しました: 全職員ヒアリングと課題抽出 スローガンおよびパーパス・マイパーパス設計 クレドカード制作と共有文化の促進 理念浸透動画の制作・技術レクチャ SNS・採用・社内広報ロードマップ策定と運営支援 動画チームの自走化支援 「理念が形骸化している」「部署間の壁を越えられない」「人材が定着しない」――そんな課題を抱えている法人様へ、私たちは“共感を設計する”広報戦略をご提案します。 まずは、お気軽にご相談ください。
2025.5.27
NEWS
TAKKとCOMADOの強み 私たちだからこそ実現できる領域と体制昨年8月に設立したTAKK株式会社の子会社になるCOMADO株式会社との強みをご説明いたします。私たちは、2社の領域と体制をミックスし、新しい価値の創造と、唯一無二のサービスを提供します。 こちらの特設ページでも解説していますので、是非ご覧ください。https://comado.takk.tech/ TAKKとCOMADOは、戦略とクリエイティブの力で、企業と顧客や従業員とのコミュニケーションをデザインします。 発信した情報が相手に届くだけではなく、正しく理解されることが重要です。一方通行にならない効果的なコミュニケーションを目指します。 企業広報コミュニケーション(社内外)企業自体のことを社内や社外へ広報し、企業価値の向上を目指します。主にブランディングを行いますが、ブランディングとは戦略的に企業のらしさ(魅力)を引き出し、環境や時代、消費者のニーズを踏まえながら消費者や社会に伝わるようなかたちで表現し、価値を向上させるという戦略です。社外へは貴社のらしさ(魅力)が伝わるようになり、社内へはエンゲージメントが向上します。 商品広報コミュニケーション(社外)企業が取り扱う商品やサービスのらしさ(魅力)を見つけ出し、誰に・何を・どのように広報していけばもっと売れるのか、ブランディングやマーケティング手法を利用し売上増加を狙います。 コミュニケーション担当部署(社内)広報活動は必要だと思うが、何から手を付けていいか分からなかったり、現在広報活動を実施しているが、ゴールや目標と具体的な業務が結びつかず、良い結果が出てない企業向けに広報チームを組成し、広報活動を内製化できるまで伴走します。 採用広報コミュニケーション(社外)求める人材確保や採用後のミスマッチを防ぎ離職率を下げる為に、求職者向けの採用広報活動を支援します。 TAKKとCOMADOの体制 私たちは2社の垣根を超え、戦略チームとクリエイティブチームで構成された組織体制を採用しています。1社単独では見落としがちな視点も、もう1社の視点を加えることで、より確かな成果を実現します。伝えたい情報がターゲットに正確に伝わり、さらにその反応が確実に得られるコミュニケーションの仕組みをデザイン致します。 TAKKとCOMADOの戦略イメージ TAKKとCOMADOは、戦略とクリエイティブの力で、企業と顧客や従業員とのコミュニケーションをデザインします。 解決可能な課題一覧 社外や社内の様々な課題を解決可能です。 資料をPDFでダウンロードする
2025.5.22